ひきこもりと精神疾患 経験者からの実践的なアドバイス

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©N係長

私が住む兵庫県にも「ひきこもり相談支援センター」があるようです。

ひきこもり・不登校等の課題を抱える青少年のための総合相談及び、青少年を中心とするひきこもり専門相談として、専用電話回線による総合相談窓口(ほっとらいん相談)を開設しています。

また、県内5ヶ所に地域ブランチを設置し、ご本人や家族からのご相談を受け付けています。

引用元:ひきこもり相談支援センター(兵庫県HP)

心理士などの専門スタッフが電話を受けているとのこと。

しかし、私も公的な相談センターに電話をしたことがありますが、まさに”木で鼻を括った”ような対応。挙句の果てには、いろんなところに電話を回される始末。

実際、専門スタッフはひきこもり未経験。なにを言えばいいのか、どこにつないだらよいのかわからない。

学校、仕事などでの人間関係で病んでしまった。精神疾患からくるひきこもり。当然、働けなくなった。残念ながら、不登校や無職となってしまった。そういう方もおられるでしょう。

代表である私も現在進行形で「ひきこもり」生活を送っているようなものです。ここではちょっとした生活の注意点、息抜き方法からご説明し、ひきこもりから抜け出す方法についても触れてみたいと思います。

ひきこもりは楽ではない!周囲から常に監視されている生活

ひきこもり生活に至った背景はいろいろあるでしょうが、まずはその弊害からお話しします。

一つは、周囲の人からの眼です。「あの家の息子さん、一体なにをしているのかしら?」と噂されることは否めません。

ひきこもりの方は基本的に親御さんとの同居。特に団地住まいですと、”こやつらは他人の噂話しかすることがないんかい!”というほど暇な連中が集まっております。が、敵は家の外のみならず。

家も狭ければ、同居している老親の生活音なども聞こえてきて、「うざったい」と思うこともある。

ひきこもりは楽だ」というのは素人考え。ひきこもりとは、思っている以上に「一人ではいられない」んですよ。仕事をしている人の方が、ずっと自分の時間を過ごせていると思いますよ。

もしご家族にひきこもりの方がいるというのであれば、その点の理解を改めてほしいです。

たまには当事者に自宅で一人きりでいられる時間を作ってあげること。

ひきこもり青年の親御さんは特にこの点に気を付けてください。当事者は思っている以上に、「家でのびのびと過ごせていない」んだということに気が付いてください。

家でのびのびとゆったり過ごせているのであれば、ひきこもりになどなりません!

ひきこもりは生活リズムが崩れる

ひきこもりの弊害の二つ目として、生活のリズムが崩れ、精神衛生上もだいぶつらいこと。

オンとオフの切り替えもうまくできなくなります。いったん悩み続けると、もう悩みっぱなしの時間を過ごすことになります。一方、働いていれば、他のことを考えている暇がそもそもありません。

ですから、精神衛生上もひきこもりの方の方がずっとつらいんです。

ひきこもりを続けるメリットは、たぶんないでしょう。病気でいることのメリットを挙げる人がいないように、少しでも家の外に出るようにしたほうがいい。

ですが、いきなり仕事をする必要はありません。ご年齢、ひきこもり生活歴にもよりますが、発達障害・精神疾患を抱えている方が働き始めるのは容易ではありません。

おわりに:ひきこもりからの脱却

ひきこもりからの脱却方法としては、まず健常者のフリをすることです。

たとえば、偽装工作として「昼過ぎから図書館などに出かけてみる」というのはどうでしょうか。図書館の自習室などでPCやスマホで動画でも観ていればいいのです。

もちろん服装はスーツスタイルでびしっと決めましょう。上はワイシャツ、下は黒のスラックス。靴は黒のカジュアルなビジネスシューズ。「運動しやすいビジネスシューズ」などがいいでしょう。

「なんか仕事をしに行っているな」という雰囲気さえ醸し出せればそれでいいのです。そういった行動から”俺、なんかやれるんじゃねーかな”と思えるようになる。一種の行動療法です。

図書館や喫茶店、マクドナルドに出かけたはいいものの、何もしないことに「疲れてしまう」こともあるでしょう。

そんなときは英語の勉強、資格の勉強などしてみましょう。高校数学の問題集などもおすすめです。ヒトにもよりますが、引きこもり者は体育会系よりも知的派に多いです。

こういう勉強系のアイテムはとても気晴らしにはよいとおもいます。また自習室では勉強しているヒトが多いので、偽造工作としてなにか持参した方がいいかもしれません。

十分に書き込みできる手帳もおすすめです。手帳に「いま、自分がどこで何をしているのか」自分の状態を日記代わりに書いてみましょう。

自分の生活を振り返ることにもつながり、日記を書くことは精神衛生的にとても良いことです。手帳なのでそこまで書き込めません。手帳の日付欄に時間帯を書き、自分の状態を数行程度書いていく。

あとで「こんなことしていたんだな」と振り返りができる。生活のリズムとともに、自分自身を見直すきっかけにもなります。ぜひオススメです(了)。

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