病気やケガで働きたくても働けない。フルタイムで仕事をするのは厳しい。
私が想定している弱者男性と言うのは、そういう人たちです。当然、厚生年金や協会けんぽなどの健康保険もなく、国民年金や国民健康保険を利用している方がほとんどです。
国民年金は月額16520円(令和5年)。一年支払うと、198240円。一年間分を前納すると保険料が3千円ほど安くなるとか。
所得が少ないときや失業等により保険料を納めることができない場合には、本人の申請によって、保険料の納付が免除される制度もあります。所得いかんにより、全額免除や半額免除など。
本人が自分で申請しなくてはいけません!でなければ国民年金未納扱いになるので要注意です。
住民税が非課税の方は全額免除でしょうか。この納付免除申請は必ずしてください。でなければ、保険料が未納扱い。国民年金未納となれば、年金を受け取れる受給資格期間にすら入れません。
もし受給資格期間が10年に満たなければ、どれだけ少額でも年金自体が受け取れません。また免除申請をしていれば、10年以内であれば後払い、国民年金追納が出来ます。たとえば、2014年の保険料が免除されている場合は、本年中に支払わなくてはいけません。
でなければ、期限切れとなり、もう支払いは不可。年金を満額で受け取れなくなります。
10年前は月額の保険料が1万5千円ほどでした。年額で18万円くらい。もし現在保険料免除申請をしている方は、せめて10年前の免除分だけでもなんとか工面して支払いましょう。
私も以前は、どうせ60歳までには死んでいるから、と国民年金をバカにしていた口ですが、ほんとに若気の至りです。国民年金は満額支給ですと、令和5年度で79万5千円。支払いは20万×40年で800万。65歳から受給すれば10年で元が取れます。かなりお得な制度。
ですが、弱者男性である私たちは、75歳まで働き続けることを想定しなくてはいけません。年金の開始時期を75歳まで遅らせると、年金額が最大で84%アップするとのこと。
まあ75歳まで働くんかい!というのはつらいところですが。ともかく未納だけは止めましょう。
ねんきんネットに登録しアクセスすれば、現在まで支払った保険料納付の総額(国民年金も厚生年金も)に応じた、貰える年金額。20歳になったときからの支払い状況もすべて確認できます。学生の時の免除(学特)期間もわかるので、「やばい!国民年金追納しなきゃ!」と慌てる方もおられるでしょう。
ともかく学生の時の納付免除も含めて、免除された年から数えて10年以内に後払いしなくてはいけません。ぜひ忘れずに国民年金追納制度を利用し、支払っておきましょう。
こういう点を気にしないといけないのが、弱者男性の悲劇たるところです。金融や資産管理に長けているという弱者男性の方にはお会いしたことないですよね。
そのうち勉強会でも開きたいなと思います。新NISAの説明なんかよさそう。金融情弱(笑)。