NEET株式会社というものを見つけました。さっそくHPを確認してみると、
障害者の転職サービスで有名なLITALICO株式会社を創業した、若新雄純(わかしんゆうじゅん)氏が発起人・会長となり、2013年に創業したとか。
特に就労支援などはせず、ニート仲間を作ろう。居場所を作ろうという集まりみたいです。
ニートの定義に当てはまる(主観)人は、誰でも取締役として会社に入社できるみたい。
実際に、バリバリ個人事業主で働いている人もいるし、イラストやプログラミングの勉強会、1000円のレンタルニート、ゲームアプリの開発も企業から受託されている。なんかあまりNEETっぽくないですね。
たぶん、周りの価値観などにとらわれずに自由に働くんだ!自由に生きるんだ!というような価値観に賛同する人たちが仲間づくりをした。そういう感じを受けました。
2013年創業当時は、海外のメディアまでが取材に来るくらいにインパクトがあったそうです。
しかし、全員が本当にニート。悪い意味のニートで言えば、一般社会で仕事をしていくうえでの能力もなく、気力もない。そういう人たちが集まって事業を成功させることが不可能でしょう。
実際は、HPの管理も含めて、何人かはフツーに仕事ができる人。ニートでもなんでもない人たちがいて、当時の知名度にひかれて「なにか仕事ができないかな?」と集まった。
現在もHPはあり、事業部やお仕事募集中のカテも用意されています。運営は続けられているそうです。
「もう失敗した」とか、「ニート株式会社を辞めました」という内容の記事・ブログも散見されました。
誰でも入れる!とかではなく、メンバー間に一定の目的意識をもたせて、ニートという一種の一時的な状態を固定的に見なさず、成長していくことを目標に置かなかったのが下火になった理由かなと推測します。
今後も存続し、NEET/ニートの価値観の見直しにつながってくれればうれしいです。