共通テストは難化し続ける?運営側も迷走中ですね。

主の日常生活

受験生のみなさん、共通テストたいへんお疲れさまでした。

センター試験と比べて、共通テストはかなり難しいです。東大や医学部狙いの学生らはともかく、平均的な受験生たちはかなり苦戦していると思います。

私も昨今の共通テストを毎年確認していますが、まず数学ⅠAの試験時間が70分に延長しています。以前は60分でした。

すなわち、運営側も実質的に難化を認めているという事実があります。そして、数学ⅡBも2025年度から70分に。

運営側、独立行政法人大学入試センターの「迷走」はいつまで続くのでしょうか。試験時間の延長ではなく、難易度を昔に戻せばよいだけです。

さて、数学の試験時間ですが、

私に言わせれば、70分でも足りない。昔のセンター試験では数ⅠAは90点。チャートよりもレベルの低い、学校の傍用問題集(4STEPなど)を終わらせれば90は取れました。

というか、数ⅠAで90点台を取れないのはよほど勉強不足。そんな時代でしたよ。

それが今では50点ですら難しい。

たしか「今後の国際化社会では思考力が必要。思考力を図る試験が必要だぁ!だぁ!だぁ!」という、お偉いさんの鶴の一声により、センター試験が刷新され、毎年難化し続ける共通テストが生まれたと記憶しております。

国はいったいどうしたいんでしょうか。

他国のように、国公立大学の入学試験は共通テスト1本にする。大学の2次試験をなくす。こういう方向性であればよいかもしれません。

共通テストの難易度を大学が用意する2次試験に近づけるのは、そういう狙いがあればこそ許されます。しかしながら、

結局は、どっちつかず。

運営の大学入試センターのHPを確認すると、その迷走ぶりはHPからも明らかです。少し引用しますと、問題作成方針は以下のように提示しています。

高等学校学習指導要領において「主体的・対話的で深い学び」を通して育成することとされている、深い理解を伴った知識の質を問う問題や、知識・技能を活用し思考力・判断力・表現力等を発揮して解くことが求められる問題を重視した問題作成を行います。

独立行政法人大学入試センター”大学入学共通テストの仕組み等”

数学の問題を見ればよくわかります。昔のセンター試験と違って、「出題内容の把握」の時点から難しい。わけのわからん絵や図を表示し、何を聞かれているのかわからん。

SNSという匿名発信の無責任ツールがはびこったことも要因ですが、最近は試験問題をネタにするポストも目立ちます。もう芸人のネタ。

国語で求める文章読解力を数学でも再確認してどうしようというのでしょうか。ネタにされてもしかたがない。

では、実際に大学側はどのように利用するのか。運営は次のように述べています。

基礎的な学力を幅広く評価するため、大学入学共通テストの出題教科・科目を総合的に活用

独立行政法人大学入試センター”大学入学共通テストの仕組み等”

とのことです。

いやいやいやいや、

問題作成方針である「深い理解をともなう思考力や判断力」は基礎ではなく、応用の領域でしょう。

そうやって批判されるのを恐れているのか、

運営側「基礎的な、と言ってるだろうが!〇〇的なんだから問題ないだろうが!」

受験生「納得がいかない」

私は、受験生の主張の方が正しいと思います。英語だってそうです。今ではリーディング100点、リスニング100点が当たり前となりましたが、

リスニング100点はよほどの英語聴力を鍛えていないと無理です。学校教育では不可能だと思います。ピアノをさせていたり、幼少時から英語教室に通わせていたりするお子さんが有利。

兵庫県の公立高校入試問題も難しすぎますが、これはあくまでも兵庫県内の公立中学生だけが被害に遭う事態です。

一方、大学の共通テストは全国の大学受験生が被害に遭うのです。もう災害レベルです。

昔のセンター試験に戻すべきだと思います。

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