障害者専用転職エージェントに騙されるな!

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©N係長

さいきん、SNSでも障害者専用の転職エージェント、転職サイトの広告をやたら見かけます。しかし、騙されることなかれ。

この障害者とは、基本的に身体障害者です。精神障害者は徹底的に需要がありません。

私も何度か利用したことがありますが、「身体障害者の方でしたら求人があるんですが」と言われたことは複数回あります。

オープン就労とクローズ就労という言葉があります。前者は障害者枠での採用を目指す。後者は、精神障害者であることを隠して一般採用を目指すもの。

クローズ就労するのであれば、精神障害者手帳など何の意味があるのか、ということです。はじめは、クローズ就労という言葉自体、はてな?という状態でした。しかし、実体験を重ねるごとに、

クローズ就労という言葉が生まれた背景は、結局は精神障害者は”お呼びではない”ということ。企業からすれば、「そんな心の弱い人にはうちの仕事は無理だよ笑」ということ。

障害者雇用促進法と障害者雇用義務

障害者雇用促進法により、嫌々ながらも企業には障害者雇用義務が設けられております。

障害者雇用促進法:障害者の職業の安定を図ることを目的として制定された法律。正式名称は「障害者の雇用の促進等に関する法律」。

法定雇用率は、2021年3月から民間企業2.3%、国や地方公共団体2.6%。従業員が43.5人以上の場合に、障害者を1人以上雇用する義務があるということです。つまり、それ以下の中小企業には雇用義務などなく「そんなの関係ねぇ!」となります。

ですが実際に、雇用義務がある企業でも法定雇用率を満たしている割合は半分程度。

その場合、常時雇用従業員が100人以上の企業に限って「障害者雇用納付金」を納めなくてはいけません。

障害者雇用納付金は一人につき月額5万円。

参照元:厚労省 宮城労働局HP”障害者雇用率の達成と障害者雇用納付金”

障害者雇用納付金はペナルティや罰金刑のような印象を持たれますが、厳密には罰則は別にあります。たとえば、

障害者雇用状況報告書や障害者雇用納付金申告書をハローワークに未提出、あるいは虚偽の記載をする。法定雇用率が未達成の企業にはハロワから”雇入れに関する計画”の作成命令が出されが、従わない。このような悪質な義務違反に対し30万円の罰金刑と処す。

参照元:タヨロウ 勤怠管理・労務管理のAMANOが運営するお役立ち情報メディア”人事・労務の注目用語 障害者法廷雇用率”

まあよほど悪いことをしていなければ、罰金など科されません。

必要経費だと思って納付金を支払った方がまし

一人当たり月額5万円と言えども、障害者一人を雇うくらいならば喜んで支払う。実際に、障害者枠での法定雇用率を満たしている企業は全体の半分ほど。

「必要経費だと思って納付金を支払った方がましだ」と考えている企業のなんて多いことか。

特に精神障害者の方には風当たりが強い。

給付金を支払う方がましだという意見は、「お前たちは、心が弱く働けなくなった連中だろ。そんな奴らを雇うような余裕はないんだよ」という企業の声と裏返しでしょう。

恐ろしい記事も発見しました。少し長いですが、そのまま引用します。

別の大手証券会社では、障害者枠で採用された社員だけ、本社とは別の雑居ビルに隔離されて勤務しているという実態がある。また、障害者雇用にまつわる助成金は2年間経つと受給できなくなるため、「体調に問題があるから」といった理由をつけて、ちょうど2年になるタイミングで雇い止めとなるケースも多い。

引用元:働き方改革総合研究所”某大手企業、障害を持つ社員をまとめて雑居ビルに隔離…助成金切れる2年で雇い止めも”

ここまでくると、もうホントに恐ろしいですよ。

精神障害者「ブタ小屋隔離策」とは

精神障害者は隔離施設に移される。実のところ、精神障害者対策として、「ブタ小屋での隔離」は一般的のようです。

私も驚愕したのですが、貸農園ビジネスというのがあるそうです。

法定雇用率を達成するための裏技として、「貸農園ビジネス」が利用されてきました。貸農園ビジネスとは、ビニールハウス農園と管理する障害者をセットで企業に貸し出し、障害者雇用の足しにしてもらうというビジネススタイルです。(略)これは障害者を本業から離れたところへ閉じ込める「隔離」に他ならないのですが、この裏技は大企業を含めた800社以上が既に利用しており(略)

引用元:障害者ドットコム”法定雇用率が上がる!水増し補填の反動が来る!貸農園に喝が入る!「雇用率」がテーマの小話たち”

障害者枠における法定雇用率を満たすためだけの代行ビジネス。ホントにいろいろ考える人たちがいるものだなと、逆に感心します。

とにもかくにも、精神障害者は戦力外とのこと。ブタ小屋隔離策しか考えない。

ITスキルを筆頭に、よほど企業が欲しがるような専門スキルがなければ話にならない。

こういった仕事は自宅のPCで完結できるような仕事。ランサーズやクラウドワークスのように、業務委託して外注できるようなITフリーランサーの仕事ですね。

そんなスキルがあれば、わざわざ会社員になどならないわけで。

精神障害者の方の未来はあまりに暗いと言わざるをえません。

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