兵庫県の高校入試制度は変えるべき??

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兵庫県の公立高校入試制度について、神戸新聞でもたびたび議論になります。

試験が難しすぎる。特に、理科は全国一難しい。

実際に、私立難関高校受験生が取り組む問題集に、兵庫県高校入試の理科の問題が出題されるほど。どれだけ難しいんかい!

なぜ試験をここまで難しくするのか。内申点の比重を大きくしているから。内申点:学力テスト=1:1なんですね。

つまり、当日の学力テストで500点満点を取っても、×0.5となり、250点に換算されます。

残りの250点は内申点があてられる制度。すなわち、当日の学力テストでいくら頑張っても、内申点が決まってしまう中3の2学期までで、よい成績を取っていなくてはいけません。

たとえば、中3の2学期から勉強を頑張り始め、中3の3学期の学年末テストで学年1位を取れるほどの学力を得たとします。

そんな子でも、中3の2学期までの成績で内申点をつけられてしまうため、偏差値が50以下の高校にいくしかなくなってしまうわけです。

これでは、3月の学力テストまで粘り強く勉強をするという意欲がわきません。

秋ごろに、高校の文化祭などに参加し、志望校が固まってくるころ。もうその頃には、その生徒が合格できる高校はもう決まってしまっている。最後の頑張りによる挽回ができない。

こういう点が兵庫県高校入試の制度の問題として議論されるわけです。

他にも、オール3でも偏差値が47。2004年から相対評価ではなく、絶対評価となったため。全員が5を取ることも可能なのです。この点もわかりにくい。

また一般入試にも「単独選抜」と「複数志願選抜」などの形態があり、後者は第一志望校と第二志望校の二つを同時に出願できる。

その後、倍率などをみて、出願先の変更が可能。ですが、複数志願選抜の場合、第一志望の変更はできない。第二志望校のみ変更が認められる。もう混乱しますよね。

注意したいのは、複数志願選抜実施校の間での第一志望校の変更ができないという点です。複数志願選抜制度を利用する場合、第一志望にする高校・学科は特に慎重に選びましょう。

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志願変更制度を設けてみたものの、みながあまりにも変更しすぎれば混乱する。よって、このような折衷型の変更制度ができあがったんでしょうけど。うーん。

内申点の内訳も、5教科が100点、副教科(音楽、体育などの実技教科)が150点。なぜ副教科の方が高いのか。まあ東京含め、他の自治体でも副教科のが高いところもありますが。

ともかく、勉強を諦めてしまう生徒さんが出てきてしまうことはダメです。この点だけでも制度変更を考える余地があります。

内申点は、ふだんの授業態度に関しても評価対象に含める。もちろん考え方としては正しく、内申点を失くして、当日の学力テスト一発勝負にせよ!とまでは思っていません。

せめて、学力テスト:内申点=7:3くらいにすべきかなと。

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