転職サイト、求人サイトは数あれど、精神障害者専用求人サイトを探してみました。
障害者求人サイトはけっこうありますが、精神障害者専用はほぼありませんね。
唯一、見つけたのがMyMyLinkさんという精神疾患、 発達障害者専門の就職情報サイトです。ですが、求人検索を開くと全国でたったの103件。兵庫県は3件。
それも病院内のコンビニで、契約形態はまさかの「インターン・実習」です。
採用前提の「インターン・実習」らしいですが、実際に働かせてみて「使えそうなら雇う」というもの。ここまで嫌われるのか。精神障害者は。。
田舎の病院内コンビニなど、誰も集まりそうもない求人。それでも「精神障害者は一度テストしてやる。それから雇うか考えてやろう」というスタンス。もう笑えてきますね。
本来は、精神障害者の方が働きやすいように職場環境を整える。うちでは「働きやすいように〇〇の点に気を付けています」が筋じゃないのか。そうじゃないんですよ。
企業が精神障害者に合わせるんじゃなくて、「お前たち精神障害者が、うちの企業に合わせるんや。働かせてやるんだから。甘ったれてるんじゃないよ」という感じを受けます。
政治家の選挙の際によく聞く言葉。「障害者の方にも働きやすい環境づくり」という公約を掲げている候補者が多数おりますが、実態は追いついていないということでしょうか。
一方で、障害者専用求人サイトは星の数ほどありますね。ですが、勇気を振り絞って電話を掛けても、
「うちは精神の方の求人はほとんどないので。身体の方はあるんですが」と言われたことがあります。実際にSNSの声を集めてみると、
最初から身体しか募集していない求人があるんですよ😣
— おとし玉子@障害者雇用で頑張る社内SE (@developerT_O) August 31, 2024
エージェント使って、転職活動していたんですが。求人には書いてないけれど「ここの会社は身体障害者しか雇ってないです」と言われて、募集すら出来ないことがありました😭
ですが、精神も募集している所が殆どなので過度な心配は不要です😉
私の肌感覚ではなく、統計データで示してくれているので、やはり身障優先なんでしょう。身体障害者の人口が格段に多ければともかく。
上記のポストにある通り、身体障害者と精神障害者の人数はほぼ同数。今後は精神障害者が逆転する可能性も高い。
精神障害者が嫌がられる原因はなんでしょうか。いくつか列挙してみます。
①精神障害者=心の弱い奴。少し怒鳴りつければ、すぐ辞める奴。
②勤怠管理が出来なさそう。
③スロープなどバリアフリーはわかるけど、心のバリアフリーなど分からない。
④ともかく甘えている奴。怒鳴られて一人前になるんだから。
実際のところは、企業の人事採用担当者に聞いてみなければわかりません。
私の肌感覚でしかありませんが、「うちじゃ、あんたみたいな心の弱い奴は働けないよ(笑)」と言われたことは何度もあります。
理由はそれ以上教えてくれません。実際に面接に行くと、
「精神障害なんて障害じゃないでしょ。健常者と扱いは一緒だよ。はぁ?配慮?あんた何言ってんの?普通に歩けてんじゃん。給料?そりゃ健常者よりも低いよ。それで応募してきてんでしょ。精神なんてどこも雇わないんだからさ」
状況は、なんとなくわかりますかね。精神障害者は甘えている奴。健常者と同じ仕事を、安い給料でしてもらう。配慮もしない。
精神障害者の方は、障害者雇用枠ではなく、フツーに一般雇用枠で応募した方がいいんじゃないのか。私はそのように感じました。
もちろん反論はあるかと思います。「私は障害者雇用枠で、きちんと配慮もされた仕事に~」などというお声を否定するつもりは全くありません。
ですが、精神障害者は、障害者枠で安く働かせられる健常者くらいのイメージで考えておられる企業さんが多いんじゃないのか。
そもそも精神障害者に対する心のバリアフリーなど分からないから。健常者と変わらなく見えるのに、なんで特別な対応をしなきゃいけないの?そんな風に考える企業さんも存在するということです。
「精神障害者への配慮よりも、売上を上げることを考えた方がよほど生産的でしょ?」と言われたこともありますね。もう論点がずれてるでしょうに。
またちょっとXのポストをひろってみたいと思います。
障害者雇用は、安定した就労が絶対条件の会社が多いイメージ😌
— ぶーりん@うつ病からの社会復帰 (@burimon0220) October 13, 2024
だから、精神より身体障害者を優先して採用してるのが目に見えてます。
精神疾患の方は、見た目では"健常者"と見られる場合が多いので、求められることも多くなります。
もう少し精神障害者にも優しい世の中になってほしいです🙏
もちろん、私のバイアスがかかっていると思います。特にXではネガティブなことをつぶやく方が多い。私もそうです。
ですが、精神障害者の方の心の叫びのようなものが聞こえてくるんです。どうしようもなさ、無力感、自分に対する腹立たしい気持ち。誰もが好きで精神疾患を患ったわけじゃありません。
昨今は闇バイトに応募する若者もいます。会社で働いていたものの、上司からのパワハラ、同僚からのいじめ。会社に怖くて通えなくなった。辞めてしまった。でも生きていくためにはお金もいる。周りには相談できる人がいない。
仮に相談者がいたとしても、お金の面倒まで見てくれない。そんな不安定な心の状態では冷静な判断力も失う。
闇バイトでは「強盗に入る〇〇の家は、悪いことをしてたっぷりお金を儲けた奴だから。遠慮することはないんだ」そんな風に囁かれる。さらにハードルが下がる。
精神障害者を就職の場から締め出すことは、社会が想定している以上の負担として返ってくる。そう思えてなりません。