船橋立てこもり事件 和田敢士さんの動機や性格は?「家にいたくなかった」?

雑記

5月20日、また痛ましい事件。千葉県船橋市内のアパート、32歳の無職男性が母と妹を人質に立てこもり事件。

母親に注意をされたことに対し、強い憎悪を抱き、灯油をばら撒いて包丁を握りしめ、立てこもり事件を起こした。

千葉県船橋市で20日、刃物を持った男が自宅に灯油をまき、家族を人質に取って立てこもりました。約7時間後、「降参します」と言って逮捕された男は「音楽を聴いていたことを母に注意され、家族全員を殺そうと思った」などと供述をしています。

「母に注意され家族殺そうと」家族人質に立てこもり…32歳の男逮捕 千葉・船橋市

まだまだ事件の詳細が伝わってきませんが、3人暮らしと思われていた。

本当は、4人家族らしいです。容疑者のお兄さん含めて4人暮らし。つまりは、容疑者の男性・和田敢士(かんじ)さんは普段から家の中でひっそりと生活をしていたと思われます。

YoutubeやSNSでは、さっそく、容疑者・和田敢士(かんじ)さんに対する怒りの声があがっています。

ですが、さいきんの世相は、すぐ感情的に、刹那的に炎上騒動を楽しんでいる向きがあります。斎藤元彦兵庫県知事の件もそうですが、擁護派も否定派も「お金」になるから騒いでいる。

もちろん、日ごろのストレス、不満のはけ口として、感情をぶつける連中もいるわけです。そういう意味では、小学生や高齢者を襲う事件の容疑者と同じ。立場の弱い人間である、犯罪加害者という圧倒的な弱者に対して牙をむいているのです。自覚症状もなく。困った連中が住む、本当に困った世の中になりました。

重要なのは、和田敢士さんがこれからの人生をどう立て直されるのか、ご家族はどうかかわっていくのか。この点しか有りえないと思っています。

警察の方々の迅速な対処の下、不幸中の幸いですが、ご家族にお怪我はありませんでした。その点は安堵いたしました。

 事件は午前6時40分ごろ「包丁を持って立てこもっている」という和田容疑者の兄からの110番で発覚。和田容疑者は「警察が立ち去らないと殺すぞ」などと話していたが、警察官が電話で説得。「降参します」などと言って逮捕に応じた。けが人はいないという。

千葉・船橋の立てこもり、男性の身柄確保 監禁容疑で現行犯逮捕

もしそういうことをされていると、ご近所さんの目や耳に必ず触れます。ですから、普段から抑圧した環境の中で慎ましく暮らしながらも、貯めてきた鬱屈した負の感情を一気に吐き出してしまったと推測されます。

ひきこもり(社会的難民)生活をされている方は、得てして家庭内暴力を起こしている場合もあります。しかし、私の見立てでは、これまで家庭内暴力はなかったのではないかと。敢士さんは、ぐっとこらえてしまうタイプだったんじゃないかと推察いたします。

家にずっと一人でいる=自由で気ままに過ごしている、は間違いです。ご家族は、なぜ敢士さんをもう少し一人にしてあげられなかったのか。ひきこもり生活をたとえるのなら、常に見張られている監獄での生活を思い浮かべてください。

「音楽を聴いていたことを注意された」はただのトリガーです。周囲や家族から常に冷ややかな視線を浴びせられ続け、ご自身もまた深い孤独や苦しさに懊悩する日々を送り、家庭といういわば治外法権の檻の中に閉じ込められていた。

和田敢士さんは、灯油や包丁を持ちながらも、警察の説得を受け、素直に「降参します」と出てきた。もう家の中で暮らすのは限界だった。ここにいたくなかった。そのための手段として、警察に逮捕されることを望んだ。理性を失ったわけでもないですし、始めからこういう筋書きだったのかなと。

敢士さんの「敢」は勇猛果敢の「敢」です。意味は「圧迫や気兼ねをはねのけて思い切ってやる」。「士」はもちろん武士道の「士」です。

私が申し上げることは、ただめげないでいただきたいということです。この失敗を、次の成功に結び付けていただきたいです。自分が討つべき本当の敵に対し、今度こそ仇を一本取ってやってください。

その敵が何者なのかは、私が察せられる立場にはありませんが、心の底から満足し、充実して死ねる。そういう一本であるはず。更生だとか、反省しろだとか、想像力の欠片もない周囲の雑音に惑わされず、ご自身の道を見つけて邁進していただければと思います。心から応援しております。

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