58歳ひきこもり 両親失くし生活苦 8050問題の先のリアルを描いたドキュメンタリー番組

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©N係長

さいきんはYoutubeでひきこもり支援の動画をチェックしています。

精神障害・発達障害を抱え、社会で生きづらさを抱えている。

そういう人たちはひきこもり予備群、社会的難民予備軍のような存在。

明日は我が身という実感をもって視聴しています。

今回、ぜひ観ていただきたいのがyab山口ニュース配信の58歳ひきこもりの国近斉さんのリアルな生活。ひきこもり歴40年。

国近さんは進学校の高校に進むも、友達もおらず、勉強もついていけず。高2の10月に退学。その後働くも、人間関係でなじめず3か月でやめてしまう。それから40年が経ちました。

国近斉さんの生活はシリーズ化されており、他の動画を確認すると、国近さんは20代のころ、母親が大病を患い、介護や家事をご実家でお一人でされていたとか。お母様が亡くなられるまで、ずっとです。

中高生が同居の祖父母の介護をし、学校生活に支障をきたす、いわゆる”ヤングケアラー”の状態です。

実態をよく知らない人はすぐに、SNS等で「役所に頼って相談すればいいのに」と簡単に言います。

たまに役所万能主義みたいな人たちがいますね。お役所勤めでもないのに、なぜここまで役所を信奉するのかわかりません。

実際、動画の国近さんは公営住宅住まいなのですが、役所からは立ち退き勧告を受けています。亡くなった父親名義で借りており、子への継承権は認められないからです。

全国どこの自治体でも基本的にそうだと思いますが、親子住まいはOK。しかし、一人住まいでは60歳以上の高齢者あるいは障害者でなくては認められない。

国近さんは58歳。だからNOをつきつけられる。父親の収入申告書を出せ!と言われる。もう亡くなっているお父様の収入申告書など出せるわけがない。

しどろもどろに説明する国近さんに対し、役所の対応は、

「だったら、もういい加減に出ていけ!何度も言ってるでしょうが!」と無慈悲なものです。

公営住宅を借りる際は、連帯保証人2人分の署名が必要です。国近さんは、もう親戚づきあいなどなくて、頼める人が誰もいない。切々と自分の事情を役所に訴えますが、

「誰もいないわけないでしょ!それなら、その親戚に事情を書いてもらって、提出しなさい!」と聞く耳を持たない対応です。役所の窓口に訪問しても冷たくあしらわれる。

国近さんはおろおろしてしまい、役所の玄関口で座り込み、途方に暮れる。撮影クルーも助けてあげればいいのにと思うんですが。。

こういう動画を観ても、役所万能主義を掲げるんでしょうか。SNSのサブ垢で、一般論をとうとうと述べてレスバをふっかけ、いい気になっている連中は。

国近さんの場合は、ご両親も鬼籍に入られているんですよね。”8050問題の先の現実”という動画のタイトルはそういうことです。

唯一の救いは、国近さんは見たところ健康などは崩されていないこと。進学校に入学できるほどですから、非常に聡明であること。ご両親の介護をずっとされてきた誠実なお人柄。

非常に考えさせられる動画です。シリーズ化されているので、下記に添付している動画と合わせて観ていただきたいです。

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